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西室院について

西室院 高野山 別格本山
沿革

弘法大師の開基にして、当時大師御住房の中院を基に、東室・北室・西室の四室を設けられたその随一で山内寺院の最初とされております。

両三度の移転興廃を経てもと金光院跡である現在の地に移ったのは、明治14年。先住観阿師、宣雄師、公昭師による専心の興隆は今日見る輪奐の美を整えるに至りました。

本尊は伝弘法大師作の児不動明王であり大師の護り仏と伝えられ、当院では秘仏としてお祀りしております。秘仏前立ちの本尊様は不動明王坐像であります。

当院裏山中腹には朱塗りの祠があり、一心院谷18ヶ院開基であり、山腹の天野大社を復興したことで有名な行勝上人の廟と、鎮守の三社がございます。門前東方の三基の五輪塔は源三代将軍頼朝、頼家、実朝の供養塔で高野山にある現存の石塔中最古のものとして著名です。

大庭園の蓮華は2千年前の実から発芽した大賀ハスで、昭和37年大賀一郎博士が寄植されたものです。

西室院 高野山 別格本山 の代表行事
御参拝の予定に活用ください

通年

御先祖さま、諸霊の回向・各種祈祷を承ります。(来院される際は日時の調整のため事前にご連絡ください。昨今はコロナ等、密集状態を避ける必要が生じています。)遠方の方には電話等による回向・祈祷もお受けしております。

院内手工業 
高野山在住の女性による高野紙を生かした祝儀袋やポチ袋の作成、水引を手で結ぶことによる作品作り。大師御廟前にあった霊木やお香を生かしたお守りや、小物作りなどもしております。これらは通販も承ります。

2月 開運星祭(かいうんほしまつり)

開運節分星祭

当院では、二月の節分に皆様の「当り星」をお祀りし、ご祈祷した後に「お札」を授与させていただきます。星祭というのは節分にその年の当り星を祭って悪い年は悪事災難を免れるよう、また善い年は一層善くなるようお祈りして七福即生七難即滅の祈祷をいたします。

ご家族様、お知り合いの方々にもお勧め下さいまして来る一月末日までにお申し込み下さい。皆と喜びを共にするのは仏さまの御教です。

申込期間の目安:12月~2月3日

申込書

8月 施餓鬼 先祖供養

施餓鬼

お盆の時期に執り行う法会です。お盆とは、元々お釈迦様の弟子である目連尊者が亡き母の救済に追善布施行を行い、母の迷える霊を無事お救いになったことがいわれです。施餓鬼餓鬼(がき)とは、俗に言う生前の悪行によって亡者の世界に落とされた魂や無縁仏となっているような霊や魂の事を言い常に飢えと乾きに苦しんでいるものを指します。この時期に施餓鬼、先祖供養をすることで世の安寧とご先祖さまや所縁の精霊に追善の儀を捧げ、功徳を積みます。

申込期間の目安:6月~8月15日

申込書

常時受付 三仏祈祷

三仏祈祷

この度の新型コロナウィルス感染症は、人類が道のウィルスの脅威にさらされ、世の中が一変する事態となりました。
西室院では何ができるかを考え、今般、疫病封じ、病気平癒、厄除招運を願い寺院にある三仏への祈祷をし、お印や数珠、お守りなどをお送りする皆様との祈祷行を発願いたしました。詳細はお気軽に西室院へご連絡ください。

申込書

高野山 年間行事(予定)
高野山参拝の目安として参考にしてください

1月 1日~3日 午前9時 修正会(しゅしょうえ)
1月17日 午前9時 阪神淡路物故者追悼法会
2月 3日 午後1時 節分会(せつぶんえ)
14日15日 午後11時 常楽会(じょうらくえ)
3月 21日 午前9時 正御影供(しょうみえく)
彼岸 中日前後三日間
午後1時
彼岸会(ひがんえ)
4月 旧暦3月21日 旧正御影供(きゅうしょうみえく)
8日 午前9時 仏生会(ぶっしょうえ)
10日 午前9時 大曼荼羅供(だいまんだらく)
21日 午前9時 奥之院萬燈会(おくのいんまんどうえ)
5月 3日~5日 午前8時 春季胎蔵界結縁潅頂(しゅんきたいぞうかいけちえんかんじょう)
21日 午前9時 墓所総供養奥之院大施餓鬼会(ぼしょそうくようおくのいんだいせがきえ)
第2日曜日 午前9時 戦没者慰霊法会
旧暦5月1日、2日 山王院夏季祈り
旧暦5月3日 午後6時 山王院竪精(さんのういんりっせい)
6月 旧暦6月9日、10日
午前10時
内談議(うちだんぎ)
旧暦6月10日、11日
午後6時
御最勝講(みさいしょうこう)
15日 午前9時 宗祖降誕会(しゅうそごうたんえ)
7月 1日 午後1時 准胝堂陀羅尼会(じゅんていどうだらにえ)
15日 午後1時 御国忌(みごき)
8月 7日より一週間
午前9時
不断経(ふだんぎょう)
11日 午前11時 盂蘭盆会(うらぼんえ)
13日 午後7時 萬燈供養会(まんどうくようえ)「ろうそく祭り」
9月 1日 午後1時 関東大震災物故者追悼法会
11日 午前9時 傳燈国師忌(でんとうこくしき)
彼岸 中日前後三日間
午後1時
彼岸会(ひがんえ)
彼岸中日 午前9時 一座土砂加持法会(いちざどしゃかじほうえ)
  勧学会(かんがくえ) <非公開>
10月 1日~3日 午後7時 奥之院萬燈会(おくのいんまんどうえ)
1日~3日 午前8時 秋季金剛界結縁潅頂(しゅうきこんごうかいけちえんかんじょう)
16日 午後12時30分 明神社秋季大祭
27日 午前9時 諡號奉讃会(しごうほうさんえ)

毎月16日、伽藍御社前山王院にて午前9時より山王院門徒問講法会

毎月19日、伽藍御影堂にて午前9時より問講法会

毎月21日、奥之院、伽藍御影堂にて午前9時より理趣三昧法会

※3〜5月は年中行事等の兼ね合いで変更することがあります。

 

  • 高野山の年間行事
  • 高野山の年間行事

高野山の風情と歴史

高野山

高野山は弘法大師空海さま(お大師さま)が金剛峯寺を建立され、1200年以上の歴史を現在に伝える天下の道場であり、お大師さまが入定されている真言宗の聖地であります。
真言宗とはインドより伝わった仏教とインドに根づいた信仰が融合し、中国を経て日本に伝わった、大日如来を教首とする森羅万象に通じる法を説いた教えであります。三国を経て日本に伝わった密教の諸物諸菩薩の世界観は、弘法大師空海様が中国より持ち帰った曼陀羅に図示されております。

この教えを弘め、衆生救済の礎とその人材育成の為に、心身堅固なる修行と学問に集中できるよう道場を建立されたのが、ここ、高野山であり、金剛峯寺の構想であります。

高野山を開かれたお大師さまは、この道場の加護を得る為、先ず氏神さまをお祀りされ、そして道場開設事業を始められました。高野山の中心地にある総本堂、金堂と、密教の曼陀羅世界を具体的に表現した象徴である根本大塔を中心に多くの寺院が建立されました。

密教の教えと、道場の永劫性、我らの世が浄土になることを祈り、お大師さまは自身が億劫の禅定につかれました。その場所は奥之院といい、お大師さまは今もそこで祈りの行を続けておられます。

お大師さまとの真言陀羅尼行による救済と自らの成菩提を願い多くの方々が供養墓を建立され、また大師とともに念誦行を中心とした三密行を行い学問と修行を行うための寺院仏閣も江戸期には千数百院建立され、いつしか高野山は天下の総菩提所といわれるようになりました。

近代以降、二度の大火事等の災害で寺院数は現在115ヶ寺と激減しましたが、平成期には、紀伊山地の世界文化遺産の一部となり、信仰者、修行者のみならず、観光客も足を運ばれる山上の宗教都市として、お大師さまの法燈も益々盛んに伝え続けておられます。

弘法大師という名称は、偉大な僧侶に贈られる諡号で、昨年(令和2年)は、醍醐天皇より弘法大師号を賜ってからちょうど1100年目の吉祥年でもあり、それを奉賛する大行事が行われました。

高野山は人々が祈り、祈られる場所であります。「一度参詣高野山 無始罪障道中滅」どうぞ、一度は必ずお参りくださいますようおすすめ申し上げます。

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